2016年11月15日火曜日

マインドマップで思考整理 No.2 「トップダウンとボトムアップの分類」

画像 「分類に悩む鉛筆のキャラクター」

塚原美樹です。

昨日は、「思考整理」には、「分類する」「深める」「統合する」という三つの作業が含まれているという話をしました。

今日は、そのうちの「分類する」について解説したいと思います。

たくさんある情報を、まず分けて整理するわけですが、この時にも大きく、二つの方法があると思います。

  • トップダウンの分類
  • ボトムアップの分類

「トップダウンの分類」は、先に整理箱を作っておいて、それぞれの箱にあてはまりそうなものを入れていくという方法です。

これは、フレームワークなどを使うと非常にやりやすいです。たとえば、「5W1H」のフレームワークを使うとすれば、「What」「When」「Where」「Who」「Why」「How」の6つの整理箱が最初から用意され、そこに、情報を入れていけば良いのです。

フレームワークは、そもそも「MECE (Mutually Exclusive Collectively Exhaustive: もれなくダブりなく)」という考え方で作られていますので、これを使ってトップダウンで分類した場合には、論理性が作りやすく、すっきりしたものになります

一方で、フレームワークに当てはめてしまうと、「整理箱を考える」といったことはまったく行わないため、ありきたりの思考に陥ってしまうこともあります。

ですので、もう一つの分類方法である「ボトムアップの分類」も身につけましょう。

ボトムアップの分類は、最初から整理箱を作ることはしません。バラバラな情報をとにかく広げてみて、似ているものを寄せていくのです。似ているもの同士がだんだんくっついて、いくつかにまとまったら、そのそれぞれにタイトルをつければ、それが整理箱になります。

日本には、この「ボトムアップの分類」を統合的思考を使って行う方法として、川喜田二郎先生の考案した「KJ法」というものがありますが、マインドマップを使っても、ボトムアップの分類は行えます (KJ法は仮説構築の体系的な方法論ですので、そこまではマインドマップだけでは行えません)。

ボトムアップの分類は、フレームワークのような思考の前提を置かずに考え始めることができるので、思わぬ発見が起きたり、まったく新しい整理箱が生まれたりします特に、新しいものを生み出したい時や、非常に複雑なことを考える時には、このボトムアップの分類が活きてくると思います。

さて、今日はまず、二つの分類についてお話ししました。次回は、それぞれの分類法を使う際、マインドマップをどのように使えば良いのかについてお話ししたいと思います。楽しみにしていてくださいね。

なお、こちらにもちょっとだけ関連記事を書いていますので、あわせて読んでみてくださいね。


シリーズ記事 「マインドマップで思考整理」

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